日記からの吉凶の抽出

日記の提供元から「結果よりも何よりも、あの陰鬱な日記を1年分も読まれたことに驚きます」というコメントを頂いたが、これが可能だったのは私が以前の職場で大量のドキュメントから機械的に何らかの情報を抽出するという仕事に関わっていた*1経験の御蔭だ。字面を読んで行間を読まないようにしながら、ある程度読み込んだ日記の表記に着目して吉凶を判別するという作業を行った*2

こういった文章に込められた「思い」といったものを捨象して情報にしてしまう、といった作業は「術」の立場からからは行ってはならないものだろう。術者は「思い」を受け止める存在であるべきだからだ。しかし「学」の立場からは、理論を検証するためのデータ作成という点で避けて通れない道である。詳しくは書けないが「嫌な思い」を表現する記述の着目して凶を、「楽しい思い」を表現する記述から吉を読み取って、吉凶を弁別した。

日記の提供元には感謝している。あなたの思いをデータに変えることを許可してくれてありがとう。

*1:真の意味で関わっていたにすぎない。

*2:何故なら機械は行間を読むことが出来ないからだ。