NHKの大黄河

このところNHKは丑三つ時から明け方にかけて、環境放送というかナレーションの無いBGと映像だけの番組を流しっぱなしにしている。何かの拍子で深夜に目が覚めたりすると、なんとなく眺めてしまうのだが、しばらく前に大黄河のシリーズが同じようにナレーション抜きで連続して放送されていたことがある。

で、「黄土高原に生きる」の回をやっているのを眺めていたら、ヤオトンの新築時の儀式をやっていて目が釘付けになった。ヤオトンは黄土の大地を掘り抜いて作る住居を指す言葉で、崖をくりぬいて作る懸崖式のものと、平地を掘り抜いて作る下沈式の2つがある。

「黄土高原に生きる」では懸崖式のヤオトンの新築風景を映してしたのだが、完成後の儀式も映していた。懸崖式ヤオトンでは黄土の崖をアーチ状にくりぬいて、その前に石組みで同じアーチ状の門を作る。完成後の儀式では石組みの天辺あたりに埋物をして三拝九拝した後に、赤い紙に「合龍大吉」と書いたものを門の上部に打ち付けていた。

「合龍大吉」とある以上、これは風水の作法とみて間違いないだろう。ということで、風水の看板を出そうという人は大黄河は必見である。間違いない。

ただ大黄河はDVD出てないんだよね。もっとも私はちゃんとDVDに録画して、田中さんにmpegにしてねと御願いしてある。