兆しを読む

ここ数年、春の御彼岸は実家のある愛媛にいる。実家を離れる前には、徳島にいる御師匠さんを訪ねて色々話をすることにしている。話は面白いし、時々太極拳の突きを防具を経てだけど体験することができたりする。御師匠さんが本気で突いたら防具が役に立たないかもしれない。

もう大分前になるけど、食事に行こうかと車*1を発進させてすぐに、フロントガラスに鳥のフンが落ちてきたことがある。雨も降っていたかもしれない。すぐにウォッシャーとワイパーで掃除できた。そして予定していた店は休みだった。御師匠さんは「鳥のフンで悪いことがあると思ったけど、これくらいで済んでよかった。」と言って別の店に行った。

確か「占い師ならああいった兆しから何か読まないといけないよ。」みたいなことを言われた記憶がある。御師匠さんによると出発からフンが落ちてくるまでの時間で、兆しの持つ重みや実際に起こる時刻みたいなものも推測できるそうだ。

鎗田先生なら車に鳥のフンで無筮立卦で卦を立てるか時間立卦して何か読んだかもしれない。玄珠さんなら金口訣でも使うだろうか。平安の昔なら陰陽師がよばれて怪異として占うことになったのは間違いのないところだ。

こういった体験があるので、GoProと身体反応を捉えるセンサー群を使って一日の全てを記録し、その結果をディープ・ラーニングにでもかければ、誰でも兆しが読めるようなるかもしれないと思っている。

ついでだけど御師匠さんは、その後、占いから一切手を引いて仏さんと御大師さんに全てを委ねた生活に入ってしまったのだが、なんというかタイミングの悪いことからは縁が切れて、車で信号待ちするといった間の悪いことがほとんど無くなったそうだ。

*1:御師匠さんの車の助手席は御大師さんの指定席になっている。