先日の日記で、『Swiss Ephemerisも微妙に誤差があるね』と書いたところ、
@hokutohei 東京での食の最大時刻( 7時34分30秒)だと確かに地心位置では(角度で)30分ほどずれますが、測心位置だときれいに重なりました。swephprg.pdfの2.4.5.b.をご確認ください。
— さかい@技術系占星術使いさん (@astsakai) 2012年5月20日
とのコメントを頂いたのだけれども、何故そうなるか考えてみた。
図を書いてみれば簡単な話だった。最大日蝕の時刻では東京は午前中なので、地球の中心から見たときには、東京は太陽よりも西側にある。その東京から見て月と太陽が一直線に並んでいるということは、地球の中心から見ると、月が太陽から遅れた位置にあるということになる。逆に日蝕が午後だった場合は、地球の中心から見ると月が進んでいるはずだ。
日蝕の時に太陽と月の位置がズレたりすることを考えると、星の位置を計算するのには測心位置を使うべきかもという気がする。ただ測心位置を採用すると月で目立つだろうけど、微妙なところで星の位置が測定位置毎に異なってくることになる。星の位置は測定位置に関わらず同じであって欲しいという気もするし悩ましいところだ。