西洋占星術の後天運を見る方法の一つに"Profection"と呼ばれる技法があることを、最近教えてもらった。この方法は、出生時のホロスコープの ASCを生まれた年のASC、2室のカスプを満1歳の時のASCと、毎年ハウスカスプの順にその歳のASCを変えて行くという方法だ。中国占術でハウスと同概念の十二宮を用いる占術では、ハウス分割の方法はホールサインシステムが標準なので、結局のところサインと対応する十二支に従って毎年命宮が変わることになる。
紫微斗数の小限は、男女の別と生年支によって生年での小限宮が異なるとはいえ、西洋占星術の"Profection"にその起源を求めることが可能だろう。紫微斗数と西洋占星術の距離は、これまで考えていたよりも近いのかもしれない。なおProfectionにおいてASCを変化させるのは年単位に限った話ではないようで、年よりも小さい単位の時間で変化させるProfectionは斗君に相当するものになるのだろう。