諸君



諸君 私は六壬が好きだ

諸君 私は六壬が好きだ

諸君 私は六壬が大好きだ

失物占が好きだ

晴雨占が好きだ

勝負占が好きだ

胎産占が好きだ

願望占が好きだ

考選占が好きだ

疾病占が好きだ

選将占が好きだ

射覆占が好きだ

街頭で 教室で

居室で 出先で

野外で 会場で

海上で 空中で

電信で 電話

この地上で行われるありとあらゆる六壬占いが大好きだ

婚姻を占って本人、相手、お互いの家族の特性を言い当てるのが好きだ

「どうしてそんなことまで判るんですか」と言われた時など心がおどる

勝負を占って勝負が占った通りに進むのを見るのが好きだ

占って下馬評と逆の結果が出て実際の勝負結果がその通りになった時など胸がすくような気持ちだった

次客法で一刻の間に何人も占うのが好きだ

新米占い師が次客の月将を何度も確認している様など感動すら覚える

失物を占って、見つかりそうな場所をチェックして行くときなどはもうたまらない

何度も探して見つからなかったものが、課式から読み取った場所から読み取った状況で出てきた時など最高だ

射覆を占って箱に隠されたものの色や形、食べられるか食べられないかなどをわずかなヒントから推測し、たどり着いた射覆物の名前が当たりだった時など絶頂すら覚える

時事を占って大外しに外すのが好きだ

応期に起こるはずの出来事が全然起こらないのはとてもとても悲しいものだ

宝クジを占って当たるはずのクジが掠りもしないのが好きだ

妻子からあんたの占いは当らないと言われるのは屈辱の極みだ

諸君 私は六壬地獄の様な六壬を望んでいる

諸君 私に付き従う六壬者諸君

君達は一体何を望んでいる?

更なる六壬を望むか?

情け容赦のない糞の様な六壬を望むか?

鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を当て落とす嵐の様な六壬を望むか?

六壬! 六壬! 六壬!』

よろしい ならば六壬

我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ

だがこの暗い闇の底で何世紀もの間堪え続けてきた我々にただの六壬ではもはや足りない!!

六壬を!!

一心不乱の大六壬を!!

我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ六壬者に過ぎない

だが諸君は一騎当千の古強者だと私は確信している

ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の六壬集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう

髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう

連中六壬の味を思い出させてやる

連中に我々の式盤の形を思い出させてやる

天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる

一千人の六壬者の集団で

世界を当て尽くしてやる

「最後の六壬者指揮官より全空中艦隊へ」

目標日本国本土東京首都上空!!

安倍晴明占事略决」詳解出版作戦 状況を開始せよ