桃太郎についての俗説

ちょっとやり合った

こんな tweet が TL に流れてきた。

これは毎年言ってるトリビアですが、節分に豆を撒かれる鬼は艮（うしとら）のパンツを履いていますし、
鬼を退治する桃太郎の家来は鬼門の反対側にいる猿・鳥・犬です。 pic.twitter.com/4Zv0uLu3YW

— しょぼ黒（イーブイちゃん）盆踊りDJ鈴木 (@nurikabeebe) February 3, 2023

後で分かったけど、この tweet は、

反対ならどうして羊がいないんだよ

と返して終わりの予定だったらしい。もっとも私はこれは単なる俗説の類だと思っているので突っ込んでやりあった。

『桃太郎』は当然のように桃の呪力で邪気である鬼を払うという部分が話のコアだと考えている。それで桃の家来になっているというのが西方金局を構成する猴（申）、雉（酉）、狗（戌）となっていることがずっと疑問だった。ところが mixi で玄珠さんからもらったコメントによると桃は五果では金行だしキビ団子の黍も五穀で金行ということが分かった。

五行	木	火	土	金	水
五果	李	杏	棗	桃	栗
五穀	麻 胡麻	麦	米	黍	大豆

ということで、金行の大将に西方金局を成す猴（申）、雉（酉）、狗（戌）の家来がいるというのはスジの通った話だと思う。長年の疑問が解けた。

この五果や五穀は黄帝内経で論じられているそうなので、桃には肺、大腸、皮膚を強化する作用がありそうだ。

追記

その後、桃は肺経その他に帰経するので金行で大丈夫というコメントなど頂戴した。下もその1つ。