北斗七星

図案化された北斗七星

北斗七星の実際の星の連なりは右図の1みたいな感じだけれども様々に図案化されている。7つの星を平面内に最密重点すると中央の星を正六角形に取り囲む形になるだろう。それを繋ぐパターンは今の所、2パターンが確認されている。2Aと2Bだ。2Aのパターンは土御門家の領地で通用していた藩札の一種で使用されている。2Bのパターンは大雑書や高島暦の『破軍星の繰よう』で使用されている。

この図にはないけれども、2A、2Bとも外周部の終端が破軍星になっていて、もっぱら破軍星であることを明示するための剣が付加されている。

3のジグザグ型は道教の儀式用の七星剣で採用されている。多くは破邪のために陽木の桃の木で作られている。今、amazonで七星剣を見てみたら斗魁が切っ先側に配置されていて破軍星が持ち手を打つのが沢山あって驚いた*1

4のコの字型はあまり見ないけど、道教の符でよくみられるコの字型のパターンはこれから来ているんじゃないかと考えている。歩罡踏斗の歩法には基本の跛行の他に、このパターンで北斗を踏むものもある。

図案化での星の連なりの変化は他にもあって、ヤフオクに出ていた雲板形にはこんな北斗七星もあった。一番下が破軍星で剣になっている。

神棚の上にフロアがある時に、雲とか空とか書いた紙を神棚の上に貼って、神棚を人が踏んだりはしませんよ、というオマジナイをすることがあるけれども、雲板形もそういった目的で神棚の上に吊るすものだ。

*1:シンプルにジグザグにしておけば良いのに、小才を効かせて間違えてる。