開運法は様々
占いと開運法は切っても切れない関係にあると言えるだろう。占って凶と出た時、
凶ですか、分かりました。
諦めます。/やめます。
で、済ませることができる人ってどれくらい居るのだろう。凡夫には無理なんじゃないだろうか*1。で、開運法を考えることになる。そして占術はどれも開運に使うことができる。例えばゲタを蹴り飛ばした時の裏表で吉凶が99.9999%の確率で占うことができるような術があったとしたら、選択肢を総当たりで吉凶判定させることだってできる。
まあここまで極端でないにせよ命占だって吉凶判定を行う以上、吉の象を取って凶の象を避けるようにすれば立派に避凶趨吉になる。つまり開運法だ。四柱推命なんかだと、手っ取り早いのは吉の五行に対応した薬を服用することだろう。もっとも外した時の副作用も大きいだろうから、あまり御勧めはしない。紫微斗数だと四化星という便利なものがある。日帰り旅行は兄弟宮の象でもあるから、兄弟宮の宮干からの化禄、化科、化権、になる星が入った宮の十二支でしめされる方位とか使うことができるだろう*2。占星術なら惑星はどれも宝石と対応しているから欲しい吉の象の惑星に対応した宝石を身につけるとかあるだろう。実際、インド占星術では一般的な処方だそうだ。
こういう心の外側から心に影響を与えようとする開運法の他にも、瞑想、信心などで心自体を変化させようとする手法も色々ある。インド占星術で有名なNK. ラオは、宝石や、バーストゥー(インド風水)、ホーマ(護摩)といった外部から心に作用を与える処方はしないそうで、マントラ(真言)、バジャン(神への献歌)、スタンザ(詩篇)の3つを処方するそうだ。
私は外部から心に働きかける処方を『外科的開運法』、心自体を変化させようとする処方を『内科的開運法』とよんでいる。どっちにしても薬と同じで、効果のあるものは副作用もあるので素人考えでやるのは危険だと言っておく。
方位も様々
まあ日本で『方位』といったら移動の方位なんだけど、ちゃんと風水をやったことのある人なら屋内にも様々な方位があるし、ベッドの置き方、布団の敷き方で坐向の方位が発生し、それぞれに吉凶象意があるのは理解していると思う。こういう様々な方位を体系的にまとめたのが昔書いた『一般方位論』だ。結構高く、値段設定して鴨書店に置いてもらったけど完売した。ただ鴨の女将から「ページ数の割には、ちょっと高いので本気で返品の受付を考えた」と言われたので今でもビビってる。それで追加で置いてもらうのには躊躇いがあって、今は私のPCで眠っている*3。
ということで、『(ゆるっと)東洋占術を語る会』第2回は開運法がテーマです。
開運も色々、方位も色々あるわけで…… https://t.co/avznlRc9PO
— 北斗柄@野巫の六壬者 (@hokutohei) August 27, 2021
*1:特に色恋は占って凶で諦められるようなら色恋と言える程のものでもないだろう。占い師としては「御勧めはできませんが、行ける所まで行くしかないでしょう。」くらいが精一杯だ。
*2:昔、こんなものを書いた→『紫微斗数における飛星と方位への応用』
*3:興味のある方にはPDFで頒布します。言っておきますが御高いです。