原理主義

ちょっと思い出した

昨日のエントリに出した図で思い出したことがある。地平面が実際には平面ではなくて、観測地点を頂点として地球に接する円錐面であることから、この円錐面の地平面を使ってASCやDSCを計算しているホロスコープ・チャートに出会ったことがある*1。ASCとDSCが真反対にないのですぐ判った。いって見れば、Topocentricに見たままの天空を基にチャートを作成するという原理に忠実なチャートだ。

でもいくら見たままの星空でホロスコープ・チャートを作るのだといってもだ、

  • その円錐の地平面だって大雑把なもので、実際の出生地での星空をちゃんと反映しているのか?
  • 盆地で生まれた人の地平面て、やっぱり周囲の地形に則したものにするの?

といった突っ込みがすぐ頭に浮かんでくる。私見だけどやっぱり、星の位置やハウス分割はGeocentricで行うべきなんじゃないだろうか?まぁ、これに対しては「日蝕の時でも、お前、同じこと言えるの?」という突っ込みがあって当然*2だけどね。たださ、ASC-DSCって真反対であって欲しいじゃん、と私は思う。でも星の位置だけTopocentricって不徹底じゃないですか、だからさ……と頭の中で突っ込みと突っ込み返しが延々と続いてしまう。

もっとも玄珠さんの、

金口訣六壬において、旬遁を行うのは天盤支の将だけであるべきだ。

という原理主義はシビレるし、取り入れたりするわけだけど、Topocentricなホロスコープ・チャートとの感覚の違いは何から来ているのだろう?という疑問もまた出てくる。占術における原理主義って何なんだろう?どう折り合いをつけるべきなんだろう?悩みは尽きない。自分じゃ結構、原理主義者だと思ってるんだけどね。

*1:捜し方が悪くて、Google先生に見つけてもらえなかった。

*2:日蝕の時には地球の大きさと共に月の近さが影響してくる。参照→“Topocentric”と“Geocentric”