遠出してきた

遠出の理由と経路

広島府中に御住いの陰陽道研究者の木下先生に、八朔祭の関係で幾つか御札とかを預かって頂いてたので、それを受け取りに伺うついでに、また出雲に御参りすることにした。それだけだと少し芸がないので足を延ばして黄泉平坂に行って、さらに足を延ばして『鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館』で梨の食べ比べをして実家に戻ることにした。

1日目

木下先生に預かって頂いてのが、これらの御札等と写真には写ってないけど名田庄でしか入手できない暦とかだ。右側の写真は御札の裏側を撮影したものだ。

  

鎮宅霊符守護の御札は六壬者としては外せない所だ。裏にも黄色で何か符のようなものが描かれている。例によって陰陽道研究について色々伺うこともできた。

ところで府中への途中で「台風が接近してきたけど、明日は天気大丈夫か?」という疑問がわいて、大雑把に六壬で占ってみた。

伏吟課、陰日の自信格だったけど天候占なので伏吟とかはあまり気にせず三伝に着目する。発用に未(小吉)が立ち太常が乗じている。未は土行とはいえ季節は夏なので、少なくとも午前中は雨はないと見た。

中伝は丑で癸が寄宮し遁干も癸、また末伝には水の天后が乗じている。なので戻る途中雨がある可能性はある。しかし三伝が稼稷なので雨で濡れることはないと判断した。概ね果然だった。

閑話休題、府中を辞して出雲に向かった。

2日目

朝から凄く晴れていて既に暑かった。駐車場に車を停めて拝殿と本殿前で御参りをする。そして命主の御社に向かった。
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この御社は出雲大社の本殿と同じ構造のミニチュアなのだそうだ。そして出雲大社に奉職している神職は、本当に困った時には、この命主の御社で願い事をするそうだ。まあ縁が薄い人間がいきなり行って御願い事をしても験は薄いと思う。徳島の御師さんは神仏に願う時の手順として、

  1. 神さん仏さんと日常的に縁を作っている神職なり僧侶に仲介してもらって縁を作る。
  2. 時々は御供えをして縁を深める。
  3. その上で御願い事をする。

みたいなことを言っていたと思う。普段から神仏と縁のできているプロを通じて祈願をする方が確実ということのようだ。

大社前のスタバで一息いれてから黄泉平坂に向かう。黄泉平坂は根の国との境界にあるので、位置を考えると島根はやっぱり根の国だったのかもしれない。
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写真はカメラが頑張って明るく撮れているけど、体感ではもっと暗くて少々ビビる。写真の石の門の向こうには破邪の桃についての石碑があった。もっとも石の門を通る度胸はなくて脇を抜けた。なお黄泉平坂の別に名前として伊賦夜坂があるとのことで、伊賦夜坂への小道があった。
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ビビりなががらも伊賦夜坂の小道を行く。少し歩くと、小道の中央に埋められた標識の頭があり、そこから先に行っちゃいけない気がして引き返した。
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そして『鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館』を目指した。梨の食べ比べは日替わりで3種類の梨を食べることができる。無料なのだけど、個人的には有料で良いからもっと多くの種類を食べてみたかった。

ところで、ラ・フランスというのは個人的な印象ではリンゴの香りのする洋梨なんだけど、水気の多いジャリジャリの梨を好む人間なので、洋梨の食感は今一つに感じる。同じような感覚の人のために御勧めの梨の食べ方がある。

  1. 林檎と梨を買ってくる。
  2. 林檎と梨を皮をむいてカットする。
  3. カットした林檎と梨を一つの器に入れてラップをかけて冷やす。
  4. 林檎の香りのするジャリジャリの梨ができる。ウマー!!

だ。
とりあえず、様々な御蔭をもって無事に実家にもどることができた。