天保の改革から推測する『令和の改革』

三元九運

風水には三元九運という180年を1周期とする考え方がある。180は60干支の60と紫白九星の9との最小公倍数180から来ている。昨日28日に安倍晋三首相が辞意を表明した。今年2020年の180年前とその前後を調べてみると、徳川家斉が1841年に亡くなっている。家斉が将軍・大御所として君臨した文化・文政期は江戸文化が爛熟期を迎えた期間だったけれども、一方で政治腐敗から幕府の権威は落ち気味で、また家斉の多数の子女を大名家と縁組させるために持参金を付けてやったこともあって幕府の財政は逼迫していた。町民には金が回っていたけどね。

で家斉が亡くなると、それを待っていたかのように天保の改革が始まる。天保の改革は以下の3つを目標として、不徹底な部分もあったけれども大幅な人事の刷新を行っている。

  • 綱紀粛正
    • 倹約令
    • 芝居小屋の浅草への移転
    • 寄席の閉鎖
    • 出版についての検閲強化
  • 外交方針の転換と軍制改革
    • 外国船打払令をから薪水給与令への転換
    • 西洋流砲術の導入に始まる近代軍備への転換
  • 経済政策

一番問題だったのが経済政策で、商品経済の発展からGDPに占める農業生産の重要性が低下していたにも関わらず、農本主義に基づく農業生産の増加を目指した政策を行って非農業生産を低下させた所に、低金利・改鋳の積極財政をぶつけて高インフレをもたらした。

ということで、天保の改革から推測される安倍以後の『令和の改革』は、

  • ある程度妥当な外交と軍事政策
  • 破綻した経済政策

ということになるだろう。天保の改革にあった綱紀の粛正は民間が勝手にやるので政府の出番は大して無いだろう。そして第二次大戦後に築かれた政治システムへの不信感が高揚するだろうね。

2024年甲辰から下元九運の20年が始まる。その前の下元九運は倒幕を目指したテロと内戦の時代だった。