心の川、魂の声

魂は嘘をつかない

マンガ家の山本貴嗣の『セイバーキャッツ』の中に、こんなセリフがある*1

その日
その時
その場所で
心は姿*2
変えようと

けして
魂は嘘を
つかない

好きなセリフだ。主人公が迷いに迷って悩みに悩んで、亡き父の言葉を思い出す。そして魂の声を聴こうとする。翻って、じゃあ自分は?と思うと、「この擦れ枯らしに心の声と魂の声の区別がつくのかね?」「お前の無意識は信用できないのだろう。」となる。

本当に自分の無意識は信用できないものしかないのかと問うてみたとき、ソンコマさん*3のギターを素晴らしいと感じる感覚だけは無条件に信じられる、という答が返ってきた*4

ソンコマさんはガチの左翼ジイサンで心情右翼の私*5とは、思想・信条などまるで異なっている。でもソンコマさんの奏でるギターの音は、最初の音から真っすぐ私の心に飛び込んで来る。で、気がついたんだ、心じゃなくて魂に飛び込んでくるんだと。微か乍ら軸を作る手掛かりはできた。


ソンコ・マージュ ライブ マラゲーニャ Sonko Mayu Malaguena Yupanqui

本当は『トゥクマンの月』が好かったけど、YouTubeにはソンコマさんの『トゥクマンの月』はあがってないみたいだ。

*1:セイバーキャッツ4巻

*2:“かたち”とルビがふってある。

*3:ギターを弾く時は、師匠のアタウアルパ・ユパンキからもらったソンコ・マージュと名乗る。意味は心の川。

*4:風呂で湯舟に浸かっていた時だ。

*5:どれくらいの心情右翼かというと、憲法で定められた国民の統合である天皇の長寿を願う形で日本の末永い繁栄を願うことに何の不都合があろうか、いや無い、レベルだ。