諸説あります
こんなtweetを見た。
平成最後にあんまり言いたくないんだけど、平成天皇は逝去されたら火葬されるそう。陰宅風水の観点からは、望ましくない。陛下が望まれるなら仕方ないけど、ね。でもなんのための天皇制かと思ってしまう。退位即位の日は雨だし、風水軽んじられてるんだと思ってしまう。
— 山鹿 朱里 (@shuri8181) April 30, 2019
陰宅風水と火葬の関係については、大きく二つの立場がある。
- 火葬にすると陰宅風水の効果がなくなる。
- 火葬にしようがするまいが、父祖の骨による陰宅風水の効果はある。
私にとって老大哥である故鮑黎明先生は前者の立場だったし、風水の師匠の陳俊龍先生は後者の立場だ。後者の立場に立つなら、埋葬地と埋葬日時は慎重に選ばないといけない。私が後者を取るなら、中央自動車道の鎌刃煞が狙ってるような多摩御陵のエリアは避けたいところだ。
ということで、後者の立場なら上皇陛下の御陵の選定はとっくに始まってないといけない。
適当な候補地がないなら、前者を選んで火葬をすることで陰宅風水の効果を消す、というのは立派に一つの見識だと思う。陰宅風水の効果は好い効果もあれば悪い効果もあるのだから*1。
確か上皇陛下としては、古式に則った殯(もがり)、つまり被葬者の遺骸が完全に腐敗するまで見届ける、というのが精神的にかなり厳しいものであったので、それは自分の代で終わらせたいという親心が殯とセットの土葬を終わらせる契機であったと記憶している。そういう親心を斟酌せずに「風水軽んじられてるんだ」というのには違和感を覚えるね。
それにとっくの昔から皇族関係の風水は軽視どころか逆用されている。中央自動車道の鎌刃煞もそうだし、宮城の御堀の水の入れ替えを止めてしまっているのもそうだ。後者については、鮑先生が「皇統を絶とうというのか」と怒りを露わにしていたのを覚えている。『水』は動いてないといけないし、財力と生命力・繁殖力の象徴だ。
*1:日本の格差が相対的に小さいのは火葬で陰宅風水が無効化されているからという説もあったりする。