紫微斗数の十二宮

紫微斗数四柱推命で、それぞれ異なる吉凶判断となることは好くある。例えば知人の紫微斗数の命盤では、兄弟宮は総合的には凶であるのに四柱推命では比劫が喜神となっている。実際には兄弟仲は好く、吉凶判断としては四柱推命が当たっていたということになる。

好く言われるのが吉凶の断は四柱推命の方が優れている、という事なのだが、そんな簡単な話なのかという気もする。さて紫微斗数の兄弟宮は、西洋占星術の3室に相当しコミュニケーションを司るハウスでもある。ではコミュニケーションという点でみると、実は件の知人は、同年配の人と話が合わない、良い関係を構築し難い人でもある。つまり紫微斗数の兄弟宮は同年配と話が合わないという形で出ている可能性がある。

紫微斗数が持っているハウスに相当する十二宮はもっと多様な判断をするべきなんじゃないだろうか。そういう点で西洋占星術との交流は実りが多いように思う。

ただ、「では実の兄弟との関係は紫微斗数でどこを見れば良いのだ?」という疑問・反論は当然あるだろう。残念だが今のところ、それへの解答は持っていない。