水土長生

五行は土行によって相生相尅のサイクルを持ち、四大よりも遙かにダイナミックな存在となったが、生旺墓の三角形を拡張して作られた『十二運*1』において、土行をどう扱うかという問題を抱え込むことにもなった。古い時代には、土行の十二運のサイクルを水行と同じとしていた。私はこれを『水土長生』と呼んでいる。

土行を水行に寄せる理由については、漠然と『最後に生まれた土行なので、最初に生まれた水行に寄せることにした』のだろうと考えていたが、奇門遁甲と同じく『説卦伝』を基に中宮と坤宮を同一視することで、自然に水土長生となることが理解できた。これだけでも『季節の持つ力』の講義に出たかいがあったというものだ。

そして火土同根も実は中宮の寄宮法から生まれてくるもので、五行の相生から出てきたものではなかったりする。

*1:本当は十二長生とでも呼ぶべきものらしい。