相変わらず『巒頭』と『理気』についての理解が怪しい人

椎羅さんの『紫微斗数入門』を盗作した中島多加仁さんのオフィシャルブログに、またまた変な記述があったので指摘しておく。

風水と家相というエントリの中に以下の記述がある。

巒頭とは、周囲の環境のこと。
自分の家と、道路や周囲の建物、土地の起伏との関係です。

『巒頭』とはものの形状そのものを指す用語だ。『道路』という『水』や『周囲の建物、土地の起伏』といった『砂』が自分の家*1にとって吉か凶かを判断するのは『理気』の分野に所属する。『巒頭』は目に見えるものをあつかう用語で、『理気』は目に見えないものをあつかう用語だ。『水』や『砂』は目に見えるが、『水』や『砂』と家の関係から判断する吉凶は目に見えないので『理気』に所属する。

ただ『砂』が角や尖った部分を持っていて、その角や尖りが自宅を指しているとか、『水』が無情であるといったものは目に見えるので、『巒頭』の吉凶*2に所属するのは言うまでもないことだ。

ところで『家相』では家の欠け張りを言うが、これは目に見えるので『巒頭』に所属する。なので以下の記述は端的に言って間違いだ。

気学ベースの「家相」と「本格風水」。
その決定的な違いは、
「巒頭(らんとう)」を使うか使わないか。

なお日本で発達した気学家相と、中国で発達した風水のどちらが日本という環境に対して適合性が高いかという問題意識は常に持っておくべきだと思うね。

*1:陽宅の場合だが

*2:例に出したものは凶だけどね。