胎産占

※以下の記述には出産に係る内容が含まれています。出産は現代でも、何かあればあっという間に死体が二つ並ぶ命がけの仕事です。まずは標準的な医療の世話になるべきものです。

生まれる子供の性別

曖昧な記憶ではあるけれども、昨年、生徒さんから六壬の課式を見せられて、生まれる子供は男か女か聞かれた。数日前に結果の報告があり、それに関連して課式を立てた日時を聞いたので再現したのが上だ。

四課三伝全てが陽の六陽格なので、女の子が生まれると答えた記憶がある。胎児の性別を推察する方法はいくつかあるけれども、六陽格や六陰格では陰陽を反転させて胎児の性別とする、というのは割と験のある見方だと思う。実際に生まれた子供は女の子で果然であった。

この課式をみたときに、干上神第一課の白虎と支上神第三課の騰蛇を見て何か剣呑なものを感じたとは思う。白虎から帝王切開を、騰蛇から畸形を導き出して注意を促した。実際にも、妊婦さんは子宮に畸形があり、通常の出産が無理とのことで、帝王切開の出産であったそうだ。元首課であり、発用初伝を制するものもないので、予定された帝王切開を予想させるが、これも果然であった。ただ四課に袋物である辰があり、子宮の畸形は四課の玄武から読み取るべきであったと思う。一課の白虎と三課の騰蛇の組み合わせで、帝王切開という外科処置になるのだろう。

なお三伝で局をなす全局格であり、局の五行が水行と旺じている。また初伝から中伝、中伝から末伝、そして末伝が日干を生じる、亨通格遁生でもあるので、今は母子ともに健康なのではないだろうか。

[04/11追記]
生徒さんから連絡があって、母子ともに健康とは行かなかったそうだ。御子さんは健康ではあるけれども、御母さんの方はまだ退院の目途が立っていないとのこと。干上神が子孫で空亡の脱気であることを甘くみていたようだ。この辺り、五行易な六壬やってるとピンと来ないかもしれない。