五行の色

自色 子色 母色 鬼色 妻色

射覆で重要な場合が多いけれども、対象物の色を推測しないといけない局面に出くわすことはそれなりにある。こういう場合中国系の占術を使うなら、五行とその旺相休囚死を使って色を出すことになるだろう。色の出し方は右の表が基本になる。

木旺 火相 水休 金囚 土死
自色 子色 母色 妻色 鬼色
木色 土色 金色 木色 木色

しかしこの対応表を見たら誰でも、囚は季節の五行を剋する五行だから妻色が、死は季節の五行から剋される五行だから鬼色ではないの?囚と死って逆じゃないの?と思うだろう。ではこれを入れ替えると何が起こるか見てみることにする。季節としては春を選ぶ。木行が旺じることになる。木行は旺で自色なので木行の青、金行は囚で妻色とするなら木行の青、土行は死で鬼色とすると木行の青と、青が3つも重なることになる。

木旺 火相 水休 金囚 土死
自色 子色 母色 鬼色 妻色
木色 土色 金色 火色 水色

そこで囚は鬼色、死は妻色とすると、金行の鬼色は火行の赤、土行の妻色は水行の黒となる。結果、五色が均等に出現することになる。表にするとこんな感じ。

 
土用

ということで、季節と五行の色を表にしてみる。

ただ、こんな表を棒に覚えるよりは、旺なら自色、相なら子色、休なら母色、囚なら鬼色、死なら妻色と、原理を記憶する方が容易いと思う。