洛書の魔方陣の作り方


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│一│

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この前、洛書の魔方陣が回転・対称を同一とするとユニークな存在であることの証明を書いたので、今回は魔方陣の作り方を書いてみることにする。

五行の中で最初に出現したのは水行なので、一を水の方位である北の坎宮に置く。さて西洋占星術で北中のラインを天底というように、坎宮は底でもあるので坎宮から移動するとすると、這い上がって行く方向しかない。

中国では大地は北西に高く東南に低いので、北西方向に這い上がって行くとする。図では右下方向になる。ところが北の坎宮から右下というと、マス目からはみ出すことになる。


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│一│

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│二┃

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│一│

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そこでこういう場合は必要な方向にマス目を連結することにする。3×3のマス目の下辺は上辺と、左辺は右辺と連結しているとするわけである。この場合、坎宮の右下は3×3のマス目の右上の隅の坤宮になる。ここに二を置く。


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│一│

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│二┃四││二┃

┠─┼─┼─\↑\─┼─┨

┃三│五│

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│一│六┃

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二の右下はまたマス目からはみ出すので、再度マス目を連結する。すると二の右下は左中央の震宮になる。ここに三を置く。震宮の右下は坎宮ですでに一が入っていて四を入れることができない。そこで仕方なく上に上がって巽宮に四を置く。そして巽宮の右下は中心の中宮でここに五を置く。中宮の右下は右下隅の乾宮でここに六を置く。


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┃四││二┃四││二┃

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┃三│五│七┃三│五│七┃

┠─┼─┼↑\─┼─┼─┨

│一│六┃八│一│六┃

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■■■■■■┃四││二┃

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■■■■■■┃三│五│

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■■■■■■│一│六┃

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さて乾宮の右下はまた巽宮で、すでに四が入っている。また仕方なく上に上がって兌宮に七を置く。右中央の兌宮の右下は左下隅の艮宮で、ここに八を置く。


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┃四││二┃

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┃三│五│七┃

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┃八│一│六┃

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┃四│九│二┃

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┃三│五│七┃

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┃八│一│六┃

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左下隅の艮宮の右下は上辺中央の離宮で、ここに九を置いて魔方陣が完成する。

さて、一は北辺中央なので五行は水、九は南(上)辺中央なので五行は火となる。

また三と四、六と七は、右下方向に行けなくて上に上がったので、三と四、六と七は同じ五行とする。東(左)辺は木行の地なので、三と四の五行は木、西(右)辺は金行の地なので、六と七の五行は金となる。

また二と八はマス目が足りなくてつないだところなので、地面の継ぎ目として五行は土とする。中心は本来の土行の地なので五の五行も土となる。

ということで一〜九に五行を配当することができた。

まあこの説明にはインチキな所もあるのだが、紫白星への五行の配当の説明としては割りとスッキリしている方じゃないだろうか。

色の話をするなら、人間にとっての可視光は波長が長い赤から波長が短くなるに従って黄、緑、青、紫となってまた見えなくなる。つまり見えない黒を坤二宮として、兌七宮を赤、中五宮を黄、震三宮と巽四宮を青系統の色、離九宮を紫としてまた見えなくなるというループを描くことができる。ただこの説明も緑と碧が入れ替わっている感じで座りはそんなに良くはない。

なおこの説明では北辺の艮八、坎一、乾六は人間の視覚から離れた世界を構成することになる。