鑑定力

昔、mixiの友人まで公開の日記で自分自身について以下のように書いたことがある。

占い師として、

  • 術理を突き詰めて考える能力はそれなりだろう。
  • 実占もそんなにヘボではないと思う。
  • 相手の話を聞いて必要な回答を導き出す、鑑定力とでもいうべきものは、ダメダメだろう。

で、ちょっと前に鑑定力を話題に出した時に大石さんから「それ職養道とどう違うの?」と聞かれた。その時は上手く答えられなかったこともあって、ちょっと考えてみることにした。まぁ職養道と同じって結果になるかもしれないけれども、まずは考えてみることにする。

まずクライアントの問いかけって、占う側の都合は無視されていることが多い。例えば「恋愛運はどうですか?」と聞かれても、それが巡ってくる運勢としての恋愛運を問うているのか、今、意中の人がいてその人と仲良くなれるのかを問うているのかが判らない。そしてクライアント側がそれを判別することなく聞いてくることもある。

そのためクライアントの真の問いに到達するために、占いを繰り返す必要が出てくる。巡ってくる運勢として「今の○○運はどうたら」と答えて、「じゃあ○○は上手く行きそうもないですね。」という感じで真の問いが導出できれば好い方だ。こういうプロトコルは時間をかけてインストールして行くしかない。アスペルガー障碍の可能性が高くて非言語情報の扱いに難のある私には結構大変な作業だったりする。

私にとって鑑定力というのは、こういったクライアントの真の問いを導く能力ということになる。そして得られた真の問いを、自分に答えられる形に落し込むことも含まれると考えている。こういう事を考えると『ラーメン発見伝』の芹沢のセリフが身に沁みるね。

マチュアとしては優秀だけれど、プロとしてやっていくのはキツイんじゃないかな。