紫微斗数における飛星と方位への応用

note で公開 紫微斗数で方位を見る方法として『紫微斗数における飛星と方位への応用』を note で公開した。ホロスコープ占星術との比較研究をしたことがあれば誰でも思いつきそうなことだけど、まあ 300円ということで宜しく。先日の tweet の、 ホロスコー…

易占タロット勉強会

易の話をします 易占タロットの製作者である希微/kibiさんから御話があって、易占タロット勉強会で、易についての大まかな話をすることになりました。6月10日14時から16時くらいで、場所は新宿です。中国では近年、術数関連の書籍が大量に出土物に含まれるこ…

六壬雑格

note で公開 ずいぶん前に書いた『六壬雑格』を note で公開した。以前鴨書店で販売していたもので、それを購入して頂いた方には誠に申し訳ないけれども300円にした。六壬の雑格で重要だが占事略决で取り上げていない、 亨通格 殃咎格 引従格 と、 間伝格 の…

白と金

黄道十二宮 今のところ黄道十二宮において宮*1と宮の指標であった星座*2の違いを明確にするために、個人的には黄道十二宮を『白羊宮』とか『金牛宮』といった宮で終わる古めかしい呼び方をするようにしている。この名称は明らかにギリシャ神話の影響を受けて…

太白陰経遁甲巻注解

note で公開 ずいぶん前に書いた『太白陰経遁甲巻注解』を note で公開した。太白陰経は唐の時代に書かれたもので、宋代に書かれた『煙波釣叟賦』よりも古く、また詩賦の形式で書かれた『煙波釣叟賦』と違い散文で書かれているので、内容が具体的で解釈の余…

牛頭天王と陰陽師

四国の牛頭天王信仰 四国の香川県から愛媛県東予部にかけては牛頭天王信仰の痕跡が色々と残っている。祖父が御守りしていたのも天王社と龍泉寺という小さな御堂のセットだった。この天王社は旧周桑郡丹原町田野に鎮座していて*1東予部なのは間違いない。本論…

乾卦納甲の特殊性

ダイアトニック・スケールと十二支 上の図の右側のように、ダイアトニック・スケールではミとファの間が半音上昇になる。この場合、ピタゴラス音階の12音と十二支を対応付けた時に午の音は巳から半音上昇なので黒鍵になる。つまり午に対応する音はダイアトニ…

№20

開運オイル ヘイズ中村さんが YouTube で解説している開運オイルの№20を作ってみた。 www.youtube.com材料とその配合は動画で解説されている通り以下のようになっている。 オイル等配合比 希釈液0.7 ガーデニア0.1 ジャスミン0.1 すずらん0.1 希釈液としては…

白中煞

『陰陽方位便覧』と『三白寶海』 『陰陽方位便覧』の上巻にこうある。 三白寶海ニ曰五性命ノ人須ラク白中ノ煞ヲ忌ベシ 金命ノ人ハ九紫ノ火ヲ忌ベシ 木命ノ人ハ六白ノ金ヲ忌ベシ 水命ノ人ハ八白ノ土ヲ忌ベシ 火命ノ人ハ一白ノ水ヲ忌ベシ コレ皆三白吉星ヲ取テ…

地震奏

北海道で震度5 北海道で震度5の地震だそうで、陰陽道史研究家の木下先生から諮問があった。 陰陽寮は地震奏を上げよ廿八宿よりこの地震が如何なる動地か判別すべし https://t.co/Fu2MZpaSXf— takuhiro (kinosy) (@Kino_see) February 25, 2023 この諮問を…

紫微星の配布

本題の前におさらい 『アラビックパーツと紫微斗数』のエントリで書いたように、紫微斗数で紫微星と天府星が寅-申の軸に対して互いに対称になるように逆回転することから、紫微星と天府星は重要なアラビック・パーツである POF と POS に起源を持っていると…

開光点眼

呪物への魂入 呪物といっても調伏用の道具に限った話じゃない。早い話が位牌とか仏壇とかも開眼供養をしないと本来の役割を発揮しない。この作法は仏教だと開眼、道教だと開光、他にも魂入れとか魂込めとか色々な呼び名がある。実家が檀家になっている御寺の…

天文奏

月と木星が最接近 23日の夜は月と木星が近かった。これに関して、陰陽道史研究家の木下先生が、こんな tweet してた。 天文博士は天文奏を出すべし。世間不穏、若し何ぞよからぬ兆しあるや。また民衆は貧困に苦しむ。これもまた何ぞ兆しあるや。 https://t.c…

松浦琴鶴

ここ数日でわかったこと 国会図書館のデジタル・アーカイブに入っている『陰陽方位便覧上』から、以下のことが判明したと考えて良いだろう*1。 日本の方位を見るための九星の術の基礎を築いたのは、園田真次郎でも松浦琴鶴でもなく土御門家である。 それは土…

陰陽方位便覧

とりあえず目を通した 斉政館から出版された『陰陽方位便覧』は繰り返し再版されている。国会図書館のデジタル・アーカイブに明治23年に出版された『陰陽方位便覧(上中下)』があったので目を通した。 やはりこれが近世以降の九星術のネタ本ぽい。上巻の29…

陰陽五要奇書と土御門晴親

斉政館 以前の『カルチャーセンター斉政館』のエントリで書いたように、陰陽頭となった土御門晴親*1は私塾『斉政館』を開いて占術、暦法の講義や古典の出版を始めた。その中に斉政館で翻刻した『陰陽五要奇書』があった。『陰陽五要奇書』は名前の通り以下の…

ダイアトニックスケール

フライングだった 以前の『全音階とピタゴラス音階』のエントリで、ダイアトニックスケールが7音階であることについて、 古典的7惑星にちなんでいるからだ。 と、「当たり前じゃん」という感じで書いてしまったけれども勇み足だった。 サイト“jazz guitar st…

桃太郎についての俗説

ちょっとやり合った こんな tweet が TL に流れてきた。 これは毎年言ってるトリビアですが、節分に豆を撒かれる鬼は艮(うしとら)のパンツを履いていますし、鬼を退治する桃太郎の家来は鬼門の反対側にいる猿・鳥・犬です。 pic.twitter.com/4Zv0uLu3YW— …

答え合わせ

全く無事だった この前の『品位と強弱』のエントリで、 CT撮りに行って、占ったらビビる卦が出た。 という話をした。今日の受診で結果を聞いてきた。胸部のCT画像では全く問題なかった。前のエントリでは、 ここで五行の旺相休囚死が品位なのか強弱なのかが…

天文奏

長周期彗星接近中 CNNから『緑色の彗星、5万年ぶり地球に接近』というニュースが出た。この彗星はZTF彗星とよばれていて、今後明るさが増せば今月下旬にかけては肉眼でも見えるかもしれないそうだ。それで陰陽道研究家の木下先生が、こんな tweet してた。 …

メトン周期による概算

徳川家康の生年干支*1 徳川家康の生年干支について問題があるそうだ。 家康は天文十一年十二月二十六日生まれである。 天文十一年は壬寅である。 征夷大将軍に任命された家康は、陰陽頭土御門家に慶長八年二月十二日に天曹地府祭を行わせたが、都状には「六…

色と恋と結婚

名古屋で受講した ヘイズ中村さんの『【Fortuna Moon】ヘイズ中村が超レア公開!古代からの魔術を混ぜた恋愛・結婚運の爆上げ秘法』の名古屋での講習会を15日に受講してきた。相続の関係もあって、まだ時々は実家に戻らないといけないのもあって名古屋で寄り…

誤占の弁

当たりの位置 知人がこんな tweet してた。 ☔️先生ハピバ pic.twitter.com/eFB8GC8icI— りりぱ/Matsuki@JB_PLB226 柳堂 (@liliput) January 6, 2023 1月6日はこの知人が檄推しの村雨礼二*1の誕生日ということで御祝いだそうだ。 御菓子のルックスが以前 Quo…

喪中欠礼

新年ではありますが、亡母の喪中につき謹んで新年の御挨拶を遠慮させて頂きます。 仕事始め 1月7日(土曜)に占いカフェ&バー燦伍(さんご)で15:00~20:00まで待機*1しています。 初占いとかどうでしょう。見料は10分1500円です。 *1:何故か未だに出演とい…

ちゃおの『占いGirls』

2005年の暮れだった 2005年の暮れに少女雑誌の『ちゃお』から占いの特集号の『占いGirls』が出た。 当然のようにメインは占星術というか『星占い』で、十二星座*1別のマンガがあったけど内容としては、 ○○座の私、 気になってる△△座の□□君、 どうやったら仲…

品位と強弱

胸部CT 健康上の問題で毎月受診しているのだけど、先月受けた健康診断で肺に影のようなものが有るような無いようなということで引っかかった。それで肺のCT撮ってスッキリさせましょうということになってCT撮りに行った。順番待ちしながら六壬の課式を立てた…

媾合をしめすハウス

『完全マスター予測占星術』をよんだ 好い本だと思うけど私個人としては、ちょっと喰い足りなかったし、私の占星術に軸を与えてくれたわけではなかった。 それとちょっと引っかかった記述として以下があった。上掲書38頁『ハウスの象意』第2段落、 セックス…

答え合わせ

去年の年筮 そういえば去年の『年筮立てた』のエントリでこんなことを言った。 一陽卦で陽の二爻を得ることがなかったのは芯を喰ってない感じだ。卦の中心になるのは二爻や五爻だけれども、その五爻や得た上六に応じる六三とかに『尸』が出てくる以上、弔い…

年筮立てた

冬至 易を嗜む者には冬至の日に来年を占う年筮を立てる風習がある。 今年も立てた。 中孚三爻を得た。自分のことを問うて、こういう少し艶な卦が出ることはめったにない*1。 中孚、豚魚吉。利渉大川利貞。 初九、虞吉。有它、不燕。 九二、鳴鶴在陰其子和之…

天変奏

静止火球の出現 14日夜から15日朝にかけてが、ふたご座流星群ピークだったのだけれども、静岡県富士市で観測者向かって飛んでくるためにあたかも静止して見える静止火球が観測された。 珍しいことでもあり、木下先生から諮問があった。 天文博士は疾く変異奏…