2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

定義できないものを定義する

ラーメンハゲ芹沢の公理 ラーメン才遊記*1で芹沢はラーメンをこう定義している。 ここで芹沢が“フェイク”と言っているのは、ラーメン才遊記のラスボスである汐見ゆうこ*2が「ラーメンとはフェイクである」と定義したのを受けているからだ。まあそれは本題じ…

四課の不備

視日辰陰陽以立四課 安倍晴明著の『占事略决』では六壬天地盤の作成と四課の作成を以下のように簡潔に解説している。 常以月将加占時、視日辰陰陽以立四課*1。 「常以月将加占時(常ニ月将ヲ以テ占時ニ加エル)」が六壬天地盤の作成方法で、月将(サン・サイ…

方位の術

時間と空間 中国占術では時間と空間を同質なものどして扱っているのは間違いない。十二支は空間つまり方位にも使用されるし、時間にも使用される。西洋占星術でもハウスを使用するなら、観測地点を特徴付ける子午線と地平線を使用してハウス分割を行う以上、…

中央にいるのは人か神か

偶数の方が安定する 『陰陽五行というけれど』のエントリに、わっとさん(id:watto)から、こんなブックマーク・コメントをもらった。 陰陽五行→十干、十二支、六曜など、東洋(中国)は偶数志向があるような。西洋は明らかに奇数志向ですが。 そうでもない…

房中術雑感

閨房での術 房中術の『房』は閨房の『房』でベッドルームのことだ。なので閨房には“ねや”の訓がある。透派では、呼吸によって天の気を取り込み、その気を練って得た丹を天丹とよんでいる。この天丹作成を強烈にブーストする方法として媾合によって相手から気…

陰陽五行というけれど

陰陽説 vs 五行説 今は一口に陰陽五行と言っているけれども、世界の成り立ちを説明しようとする試みにおいて、陰陽説と五行説は対立するものだった。それを中国戦国時代の陰陽家であった鄒衍(すうえん)が五行内部の陰陽の配分を決めることで、陰陽説と五行説…

三魂七魄

魂魄この世にとどまりて 昔の怪談で怨霊の恨み言の定番の一つに「魂魄この世にとどまりて……」がある。中国人は人間のタマシイは、 天を起源とする陽の部分である『魂』が3割 地を起源とする陰の部分である『魄』が7割 で構成されているとした*1。人間が死ぬ…

『鬼滅の刃』と『簠簋内伝』

童磨と道満 『鬼滅の刃』に出て来る重要な役割の鬼について、その名前の由来について幾つか考察がネットにアップされているけれども、結構あからさまな元ネタがあるのに話題になってないものがある*1。例えば十二鬼月上弦の参である『猗窩座(あかざ)』は、こ…

3進数の優位性について補足

3進数のコスパ 前回のエントリで3進法計算装置の優位性について『三進法#経済性-Wikipedia』から引用する形で触れたけれども少し補足しておきたい。計算装置内で扱うことができる最大の数をとする。を進記数法で表現した時に必要となる桁数は大まかにという…

2進数ってそんなに大層なモンですかね?

2進法の特殊性 今のコンピューターが内部で2進数表現を使用しているのは、私見では深い意味とかは無い。電気回路という高速スイッチングができるものを使って計算機を実現した時に、ON/OFFに1/0を対応付けるのが自然だった、それだけのことだろう。もしも3状…