2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

繋辞伝の古さ

はじめに大成卦があった 易経が書かれた出土物から太極→両儀→四象→八卦→大成六十四卦という発展は後世の理屈付けであって、元々からあったのは大成卦で小成八卦は大成卦から生み出されたものであることがわかってきた。なので小成八卦を使いながらも、大成六…

ハカセ

山荘太夫 森鴎外が『山椒太夫』を上梓した直後といって良い時期に、柳田國男は『山荘太夫考』を発表している。鴎外の『山椒太夫』は説教節の演目の一つである『山荘太夫』を下敷きにした作品、というか『山荘太夫』を鴎外流にリライトしたものだ。説教節は鉦…

恵贈本がきてた

今年の新年は旧年からの積み残しが一杯 そういえば旧年中に恵贈本が来てたのを忘れてた。著者は黒門さんの所で師範代格のアーロン千生 / 竹宮千生さん。私が圓寂坊の御師さんから習った、門の開け閉めをメインに据えた奇門遁甲とは異なる用法だけど、吉凶判…

乾坤と健順

謹賀新年 昨年中に書こうと思っていたのだけど、もたもたしてたら年が明けてしまった。おめでとうございます。本年も宜しく御願いします。昨年の暮れに大野裕司先生がこんなtweetをしていた。 『帰蔵』について「占文の素朴さからみて、かなり古い占書ではな…