2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ベストセラーの戦後史

井上ひさしは一時期、文芸春秋に『ベストセラーの戦後史』という連載をもっていた。後にまとめられて単行本として出版されている。その第18回で黄小娥の『易入門』が取り上げられている。話の枕として、高島呑山という胡散臭い易者が使っていた、脅し、ホッ…

加藤大岳と野球くじ

終戦後まもなくの1946年から1950年にかけてプロ野球の試合を対象にした『野球くじ』が売られていた。野球くじでは、勝ちチームの他に両チームの合計得点の1の位の数字を当てる必要があった。加藤大岳は、この野球くじを易占によって度々当てたと言われている…

占い交流会

占いカフェ&バー燦伍(さんご)さんで開かれている毎月第1火曜日恒例の占い交流会、次回は9月5日です。この日は家庭の事情で参加できません。見料がイベント価格なので10分1,000円と大変御得です。銭天牛Jr.先生に手書きのホロスコープで占ってもらってもこ…

論旨に大きくは影響なかった

『筮前の審事、筮後の審事』に、 こんもの筮前の審事とよばんよ。あたな易学通変とかまともに読んだことないろう。 と、コメントが付いたので、私の筮前の審事についての理解が正しくなかったのかと思ったら、どうもコメントした人が言いたかったのは、 この…

コンセプトに新奇性がなかった

本論に入る前に、ブックマーク・コメントの訂正を御報せしておく。私の8月22日のブックマーク・コメントだが、 実際の星座と『黄道十二宮』の区別がついてない妄言。 から、 実際の星座と『黄道十二宮』を意図的に混同した暴言。 に訂正した。理由は8月23日…

トロピカルな座標系の意義

ついでに言っておくと、西洋占星術が何故トロピカルな座標系を採用しているかというと、サインと季節の対応をサインと星座の対応よりも重視しているからだ。暑さ寒さも彼岸までといわれるように、春分を過ぎると急速に春めいてくる。かってはその季節の変化…

暴言とそれに感動する人

いや驚いた。これに書かれているのはちょっと西洋占星術を齧った人間からすると暴言以外の何者でもないのだが、書き手の酒井日香さんはこういう暴言をよくする*1人なので「ああ、またか」なのだけれども、この暴言に感動する人がいることには本当に驚いた。…

天社神道禁止令

本当は高橋圭也さんとかが発信している情報を追跡してもらうのが善いとは思うけど、チャネルは多い方が善いだろう。明治三年閏十月十七日に発布された太政官布告七百四十五号は、天社神道禁止令とよばれている。内容は以下の通り、 従来天社神道ト唱ヘ、土御…

筮前の審事、筮後の審事

加藤大岳は昭和の易聖とよばれていて、明治の呑象翁から数えると、大雑把に100年に一人の天才といえるだろう。では、加藤大岳のどこが易聖と言われるまでに凄かったかというと、多分、正しい卦を得る能力でも、卦を解釈する能力でもなかったと思う。加藤大岳…