風水

こんなtweetした

最近、専門家ないしその卵が「○○判らん」と言っている事柄について、ずぶの素人が「□□だ」と断言する形式のtweetが幾つか流れてきた。勿論、素人の断言の内容が箸にも棒にもかからないものなのは言うまでもない。で、私も真似をしてみた。

当然だけど、初心者、中級者、上級者、師範格の『判らん』は内容が異なっている。一応、初心者は後天八卦と宅卦から八宅の理気配置でまごつくレベルを想定している。風水では巒頭の判断にさほどの差はないだろうけれども、理気は八宅、飛星、玄空飛星等、様々な出し方があって相互に矛盾するなんていうのはザラだ。しかも巒頭と理気の組み合わせで巒頭の吉凶判断が変化することだってある。それ故に学べば学ぶほど判らないことが増えてくる。

それをズブの素人さんは「西に黄色だろ」と切ってくれるわけだ。このズブの素人さんには占術の関係者も含まれている。自分の専門外の術についてはズブの素人レベルなんていうのはよくある話だ。

全然関係ないけど、以下のtweetが人生で初めて1000RTを越えた。

『破』

十二建除

十二建除は中国の戦国時代には成立していた暦注で、日本では十二直や『暦の中段』として知られている。名前の通り、建・除・満・平・定・執・破・危・成・収・開・閉の十二個から構成されている。出し方は月建が切り替わった直後に来る月建と同じ日支の日に建を置いて、後は順に配布して行く。例えば2019年11月は8日の02:24(日本標準時)に立冬の節を迎えて月建が亥となる。11月は10日に亥の日なので、ここに建を置く。次いで、子日は除、丑日は満と順に配布して行く。建は月建の建であり斗建の建に通じている。

十二建除の吉凶象意はともかく中国戦国時代には秦と楚で表記が異なっていたことが、劉楽賢(広瀬馨雄訳)「出土文献から見た楚と秦の選択術の異動と影響−楚系選択術中の「危」字の解釈兼ねて*1」で解説されている。それくらい十二建除は中国大陸で一般的な暦注だったというわけだ。

日本の暦では、十二建除を漢字一文字ではなくて訓読みして大和言葉の動詞で表記することになっているけれども、この訓読みには幾つか異議がある。例えば、建は“たつ”じゃなくて斗建からくる“おざす”ないし“さす”だろう。この辺りは『十二建除』のエントリを参照して欲しい。

さて数日前に、こんなtweetをした。

誤字があったのは御愛嬌というヤツだ。選択肢が『知っていた』と『今、知った』の二択なのは受けを狙った*2のだけどスベッたようだ。投票総数が6票しかない。しかしながら破が十二建除に由来するというのは私の妄想ではない。月建の冲支には十二建除の破が来る。そして九星・気学の人は月破を“つきのやぶれ”とよぶことがある。なので、(年月日時の総称として)時支の冲を『破』とよぶのが十二建徐の『破』に由来するのはそれなりに根拠のあることなのだ。冲で破壊だから破と漠然と思っていた人は、このエントリを読んだのを機会に、十二建除の破に由来すると憶えておいて損はないと思う。

*1:渡邉義浩編『両漢における易と三礼』所収、汲古書院、二〇〇六年

*2:幸福の科学の例のアンケートを真似してみた。

『性』について

ちょっと面白い問題提起

twitter六壬で検索していたら、以下を見つけた。


私にはTな知人がいて*1、この知人を観察した結果*2として以下の見解を持つに至った。あくまで個人的な見解であること強調しておく。

  • 人の『性』を特徴付けるパラメータとして、最低でも以下にしめす3つの独立したパラメータがある。

    • 性自認と生物学的な性別のギャップ
      ギャップが無いから、異性装で発散できる、日常的な異性としての生活が必要を経て外科処置による外性器の作り直しが必要、までの幅の広がりがある。

    • 性的パートナーに求める性別
      ヘテロからバイを経てホモまでの幅の広がりがある。

    • 性的欲求の強さ
      性的な身体接触を嫌悪するから、全く無いを経て非常に強いまでの幅の広がりがある。

私の場合、性別と性自認にはギャップが無く、概ねヘテロであり、性的欲求はそれなり、ということになる。私の知人には1人、性別と性自認にはギャップが無く、概ねホモ、性的欲求はそれなりなんじゃないかという人もいる。件の知人は、性自認と性別のギャップは外科処置が必要かもしれないレベルで、性的欲求の強さは性的な身体接触を嫌悪するないし全く無いレベルで、性的なパートナーを必要としていないので、パートナーに求める性別は不明となる。

性自認は脳の機能によるもので、発生段階で外性器形成にともなって脳も強い影響を受けるが、脳の性自認が外性器と一致しないことはある、ということなのだろう。件の知人を占ったことがあるけれども、紫微斗数の大限とか四柱推命の大運の回りを逆に取った方が適合性が高いと感じた。ただ、外性器の性別で大運や大限を回した方がよい場合だってあるだろうことは容易に推測できる。この2つの推測からちょっと大胆な仮説を持つようになった。

つまり大運や大限の回し方で適合性が高い結果を、Tな人の手術適合性の判定の一助にできるのではないか、という仮説だ。これが立証されたら、占いの直接的な社会貢献として最大のものになるんじゃないだろうか。そして性別で大限や大運の回し方が変わるというのは中国占術独特の技法だ。

以下、私の見解を幾つか。

  • 六壬で結婚を占う時に干上を花婿とするのは、中国の嫁取婚のシステムに合わせた結果で、坐向の視点からは婿取の場合、干上が花嫁だろう。
  • 性行為についていえば、する側とされる側というか受け入れる側と受けさせる側があり、私は坐向の視点から六壬では受け入れる側を干上とする。
  • 性行為についていえば、する側とされる側というか受け入れる側と受けさせる側があり、四柱推命だと、される側からする側をみれば官殺であり、する側からされる側を見れば財だろう。
  • 性行為とは別に、日常の暮らしでは家計を負担する側から扶養者であるパートナーを見たら、性別に関係なく四柱推命では財だろう。
  • 紫微斗数の夫妻宮は配偶者もしくは配偶者との日常であり、性行為については子女宮だろう。

翼(@TBSprediction)さんの参考にでもなれば幸いだ。

*1:この知人がいなかったら『性』について考えることはあまりなかっただろう。

*2:私はASD圏内で、人を観察して分析することはできるけれども、真に理解することができない。

出雲大社に行ってきた

そんなに遠くない

母が骨折した関係で愛媛の実家での暮らしがメインになっている。ふと思い立って出雲大社まで行ってみることにした。最近はしまなみ海道やまなみ街道があるので、感覚としては関越自動車道で東京から新潟に行くような感じで出雲に行くことができる*1。今回、珍しく伊予インターから松山自動車道に入ったけど、皿ヶ峰連山が重信川が作った河岸段丘だというのが好く解る眺めだった。同じような高さの山が並んで段々高くなっている。

到着した出雲は不思議な感じのする所で、海が近いはずなのに*2周囲を山で囲まれている印象を受ける。三方を山で囲まれているのは確かなのだけど、防風林が多いせいだろうか?

そして出雲大社はとにかく巨大だった。“いずも-おおやしろ”という言い方の方が相応しい感じがする。今回ちょっとした役得があって、本殿に参拝することができたのだけど、周囲を塀で囲われた本殿の境内に入れてもらい入り口が閉じられた時に、スッと雰囲気が変わるのがわかった。参拝前に神職から御払いを受けるのだけど、御払いが終わると、不敬を犯してはならない感じがして背筋が伸びる感じがする。スピな感覚とは無縁な私でさえ圧倒的な御神威を感じた。もう一回くらいは出雲に行くつもりなので、次は何か御祈祷を御願いしようかと思う。

*1:実家からしまなみ海道に出るまでが長かったりする

*2:実際、帰りに山陰自動車道を目指して車を走らせたら、すぐ海の近くに出た。

坤と艮

九宮と十二支

www.youtube.com
今朝の『うらない君とうれない君』で大石真行さんが土行の十二長生についての話をしていた。内容的には以前の『水土長生』のエントリで紹介した『季節の持つ力』の講座と同じものだったけど、やはり九宮八卦と十二支を対応させて、土行の八卦との対応で土行は水行に従うとする水土長生と、土行は火行に従うとする火土同根が出てくるのは面白い。

九宮八卦に十二支を割り付けるとこんな感じになる。九宮八卦には土行に属するものが3つもある。坤宮、艮宮、中宮がそれで、二五八のラインを構成している。余談だが、3年毎に二黒と五黄がラインに入ってくることもあり、風水の師匠である陳俊龍先生はこのラインを嫌っている。

閑話休題、十二支は周囲の八宮に対して、四隅は2個、四正には1個割り付けられる。四孟の寅巳申亥は四隅で、長生になるのは四孟に限らるという縛りがある。そこで艮の土をとるか坤の土を取るかで火土同根と水土長生に分かれる。多分だけど、説卦伝の影響で水土長生の方が先に出てきたのではないだろうか。五行易とか納音五行の十二長生では水土長生を取っている。

まぁ坤卦が陰で艮卦が陽であることから、色々考えることはできるだろう。例えば、戊は火土同根で、己は水土長生、とかだ。ついでに陽順陰逆を混ぜたりもできるだろう。もっとも私は土には十二長生は無いんじゃないかと思っているので、六壬で戊己の日には日墓がないことにしている。

先天の福地から

現在、実家暮らし

母が転倒→骨折の関係で、現在、実家で暮らしている。実家のある伊予市郡中エリアは、先天の福地ともいうべき気象災害とは無縁の地で、先の台風15号とか19号の影響もほとんどなかった。懸念があるのは地震だけど、これはもう仕方がないという感じ。もっとも瀬戸内に面しているので津波はまず問題にならない。母がその昔に聞いたところでは「前回の南海地震の時も津波はあったが、旧国道56号線*1を越えることはなかった」との事だった。瀬戸内を囲む山地によって風からは守られ、近くに洪水を起こすような川もなく、崩れるような崖もない。郡中は、まさに先天の福地というべき地区だ。山伏だった祖父は四国の山野を跋渉した結果、郡中は良い所だと言っていたそうな。

私が小学校の頃は夏の断水が風物詩だったけど、ずいぶん前に井戸を掘って断水もあまりなくなった*2

www.nikkei.com
財務省の手先の日経新聞がこういう記事をかいて、更なる緊縮への観測気球をあげているので、気象災害と無縁の郡中地区への移住を考えてみるのはどうですか?

*1:現在は県道ですらない名もない市道、多分。

*2:なんでも井戸を掘る時に、隣の松前町から「オレんとこの水が減る」とインネン付けられたそうな。

消費税上がった

以前、占ったことがある

昨年の10月に、ふと「本当に、消費税が上がるのだろうか?」という疑問を持ったので六壬に問うてみた。mixiの日記にはこう書いた。

四課が二課三課が空亡で四課が坐空となっている。その四課が発用に立っているので、準斬首というところだろう。
おまけに一課に天空が乗じている。言ってみれば四課皆空、問いそのものが曖昧模糊としているわけだ。

ということで言えるのは、凶の比用課発用子を末伝戌が尅していて吉に転化していること、一課が父母で日干を生じていて吉ということくらいだ。ならば国民にとって凶の増税は回避されるということだろう。

ところが、大した抵抗もなく増税となった。

ということで、mixiの日記を読み返して*1みて見落としに気がついた。
以下の2点、

  • 干上神が墓神
  • 発用が脱気

ということで、増税有り、と読み取るべきだった。まだまだヘボだね。

*1:過去の日記を検索するためだけに有料コースに入った。